プリント基板設計

近年、信号の高速化に伴い、デジタル信号もアナログ的要素を考慮しなければなりません。以下では山勝電子工業が獲得した蓄積してきたノウハウと新技術への取組みをご紹介します。

シミュレーションの解析

近年、デジタル回路の低電力・低電圧化とともに、IC間の高速信号はICや伝送線路中のインピーダンス不整合による反射でリンギングノイズが誘起され、Highレベル/Lowレベルの信号伝達が難しくなり、結果的に回路が誤動作を起こす可能性が出てきています。
 シミュレーション解析をすることにより、これらの問題を基板設計段階でSignal Integrityの検討ができ、試作後の動作チェックからの手戻り作業が削減されるため、効率的になります。

解析事例の紹介1

DDR2-SDRAMのデータ信号を解析した事例を紹介します。

解析条件 データ転送レート 400Mbps
クロック周波数 200MHz
解析内容 データ信号のダンピング抵抗を変えた場合を確認しています。
右図の波形 赤 ダンピング抵抗0Ω
青 ダンピング抵抗33Ω
緑 ダンピング抵抗50Ω
DDR2-SDRAMのデータ信号の解析

解析事例の紹介2

DDR2-SDRAMのCLK信号とアドレス信号を解析した事例を紹介します。

解析条件 データ転送レート 400Mbps
クロック周波数 200MHz
解析内容 データ信号とアドレス信号の遅延を確認しています。
右図の波形 赤 クロック信号
青 アドレス信号
DDR2-SDRAMのデータ信号の解析